木から伝わるもの

かたい木、水に強い木、香りの良い木、目のきれいな木
ねじれた木、反った木、節のある木・・・。
花に色や香り、形の違いがあるように
木にもいろんな表情があります。

木の個性をどれだけ生かせるか
どんな木でもその木にあった使われ方があります。
一本一本の木を見てどの場所に使うかを決めて
墨を付けて手で削っていく。
作り手の思いが込められて住まい手にも伝わります。

機械で作られて運ばれた木を組み立てるだけでは
木を知ることはできません。

家が今、どんな材料で作られているか知っていますか?
接着剤で貼り合わせた合板。
手軽にはれる外壁材。
表面だけを化粧したドア。
月日が経てば、新しいものにとりかえられる・・・。

・・・そして、ゴミになっていきます。

工場から発送される材料は何重にも梱包され
接着剤を使った後の容器もゴミになり
建築現場はゴミの山です。

接着剤や表面だけを化粧した材料を使う必要が本当にあるのでしょうか?

環境破壊が進んで
こんなにゴミの問題は大きくなっているのに
家には使い捨ての材料がたくさん使われています。
作り手の一人一人が
この問題を考えていかないと・・・。

この家は図面も手作りです。
手書きの線からは書く人の温かさが伝わってきます。
手で書くと伝えたいものがよくわかる。
本物の線は気持ちを伝えるのです。
作り手は線から伝わってきたものを形にする。

住む人 と 書く人 と 作る人 とが
一緒になって作る家。

ただ、できあがりを待つのではなく
この家に住むという感動を待つ家。

長く住むことの楽しみ。

そんな家づくりがはじまっているのです。


水平屋


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